牧野伊三夫 - 墨画と絵皿
Makino Isao - Sumi & Plates | 2026.11.7 - 11.22
画家は、純粋で、未熟であり、それゆえか、過去と現在が混ざり合って混乱し、身を置く情景にのみ込まれて、画題を失っているようだった。しかし、この混乱は、画家には不利になっていないのだろう。
「何を描いているかわからない」と画家本人も話すのだが、私はその絵が立ち上がる瞬間をこれまで何度も目の当たりにしてきた。その姿は、画題を失ったがゆえに、その場であらたに浮かびあがってくる無垢な何かを追いかけているかのようである。
昨年の秋、私は画家と島根県の湯町窯、岡山県の寒風窯へ共に旅をした。そのとき絵付けをした絵皿は、ひとたび自分を無にして描いたからであろう、その土地特有の何かが映し出されていて、まるで風土記のようにも見える。
この旅のはじめに、私たちは小雨がけぶる出雲大社の参道を一緒に歩いた。墨絵の作品を見て、私は社殿の背後にあった霧がかった山の景色を思い出している。
十六画廊 鈴木孝尚

「ある音楽家の演奏のために」 2026年 牧野伊三夫画 465×630mm 和紙に墨

寒風窯 作陶/大野文嗣 八寸

湯町窯 作陶/福間琇士 八寸

湯町窯 作陶/福間琇士 五寸

湯町窯 作陶/福間琇士 五寸
牧野伊三夫(まきのいさお)
1964年、北九州市生まれ。多摩美術大学卒業後、広告制作会社サン・アドでのデザイナーを経て、92年ごろから画家として活動を開始。具象画やアンフォルメルなどの平面作品やオブジェ、音楽家との公開即興制作などの作品を個展で発表。また、湯町や九谷、唐津などの窯元での絵付けも多く行う。趣味の食や旅を題材にした著述でも知られる。著書に、『僕は、太陽をのむ』『かぼちゃを塩で煮る』『飲み歩きノート』『へたな旅』『山へ行った画家が丸太の弁当をつくって林業の応援活動をはじめた話』など。2022年東京アートディレクターズクラブ原弘賞ほか受賞。美術同人誌「四月と十月」発行管理人・同人。東京都在住。
牧野伊三夫展
「墨画と絵皿」
2026年11月7日(土)〜22日(日)
12時〜17時(月・火定休)
作家在廊 11月7日(土)
※同展では、牧野が発行する美術同人誌『四月と十月』同人の造形作家 宮下香代と名古屋を拠点に活動する陶芸家 中囿義光との共作した作品も発表します。
十六画廊
愛知県名古屋市中区正木1丁目13-14 愛知県製綿センター2階
https://g16.jp
mail : contact@g16.jp
instagram@jurokugaro

牧野伊三夫 - 墨画と絵皿
Makino Isao - Sumi & Plates | 2026.11.7 - 11.22
画家は、純粋で、未熟であり、それゆえか、過去と現在が混ざり合って混乱し、身を置く情景にのみ込まれて、画題を失っているようだった。しかし、この混乱は、画家には不利になっていないのだろう。
「何を描いているかわからない」と画家本人も話すのだが、私はその絵が立ち上がる瞬間をこれまで何度も目の当たりにしてきた。その姿は、画題を失ったがゆえに、その場であらたに浮かびあがってくる無垢な何かを追いかけているかのようである。
昨年の秋、私は画家と島根県の湯町窯、岡山県の寒風窯へ共に旅をした。そのとき絵付けをした絵皿は、ひとたび自分を無にして描いたからであろう、その土地特有の何かが映し出されていて、まるで風土記のようにも見える。
この旅のはじめに、私たちは小雨がけぶる出雲大社の参道を一緒に歩いた。墨絵の作品を見て、私は社殿の背後にあった霧がかった山の景色を思い出している。
十六画廊 鈴木孝尚

寒風窯 作陶/大野文嗣 八寸

湯町窯 作陶/福間琇士 八寸
牧野伊三夫(まきのいさお)
1964年、北九州市生まれ。多摩美術大学卒業後、広告制作会社サン・アドでのデザイナーを経て、92年ごろから画家として活動を開始。具象画やアンフォルメルなどの平面作品やオブジェ、音楽家との公開即興制作などの作品を個展で発表。また、湯町や九谷、唐津などの窯元での絵付けも多く行う。趣味の食や旅を題材にした著述でも知られる。著書に、『僕は、太陽をのむ』『かぼちゃを塩で煮る』『飲み歩きノート』『へたな旅』『山へ行った画家が丸太の弁当をつくって林業の応援活動をはじめた話』など。2022年東京アートディレクターズクラブ原弘賞ほか受賞。美術同人誌「四月と十月」発行管理人・同人。東京都在住。
牧野伊三夫展
「墨画と絵皿」
2026年11月7日(土)〜22日(日)
12時〜17時(月・火定休)
作家在廊 11月7日(土)
※同展では、牧野が発行する美術同人誌『四月と十月』同人の造形作家 宮下香代と名古屋を拠点に活動する陶芸家 中囿義光との共作した作品も発表します。
十六画廊
愛知県名古屋市中区正木1丁目13-14 愛知県製綿センター2階
https://g16.jp
mail : contact@g16.jp
instagram@jurokugaro
Schedule 2026
鈴木恵美
土絵
梅雨
牧野伊三夫
絵画
立冬
クロヌマタカトシ
彫刻
小雪
Recently
© 十六画廊|jūroku garō|16 Design Institute
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鈴木恵美
土絵
牧野伊三夫
絵画
クロヌマタカトシ
彫刻
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